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トリキュラーなどの低用量ピルは40歳代になったら服用をやめるという選択肢

2020年02月25日
薬を飲んでいる女性

低用量ピルは様々な種類がありますが、特に使用されることが多いのがトリキュラーです。トリキュラーには卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2つが含まれており、この2つのホルモンが吸収されると、視床下部というホルモンの分泌量を調節している部分に伝達されます。視床下部で女性ホルモンがたくさん分泌をしていると勘違いするので、性腺刺激ホルモンの分泌が抑えられ排卵ができない状態になるのです。

さらにトリキュラーは女性ホルモンの血中濃度が上がるため、ホルモンバランスが悪くなり子宮内膜自体も十分に厚くならず、たとえ受精しても受精卵は着床しにくくなります。子宮の入り口から出ている粘液も粘度を増すので精子が侵入できず妊娠を防ぐことができます。

主に低用量ピルは避妊薬として服用することが多いのですが、月経困難症や生理不順、月経をずらしたい場合にも使用することがあります。低用量ピルを服用している期間は月経周期を28日で1サークルと考えるためバランスが整っていくからです。更年期の女性は女性ホルモンのバランスが良くないことが影響し、更年期障害を引き起こしているので、バランスが整うとイライラやホットフラッシュといった症状も起きにくくなるのです。

そのため更年期障害に起こりやすい月経の不安定さも、低用量ピルを用いて気軽に治療を試みたいと感じますが、40歳代で低用量ピルを服用する場合は体に負担が生じることが多くなります。低用量とは書かれているものの、40歳代の女性にとってはホルモンの量が多すぎるのです。ですので、血栓症を引き起こしやすくなってしまいます。血栓症は、血管の中で血が固まってしまい、その固まった血液が心臓や脳において詰まってしまう症状を指しています。心筋梗塞や脳梗塞は血栓症が影響しておきているのです。ピルの場合、血栓症になる確率が2倍から3倍と増加してしまうので、危険なのです。特に40歳以上の女性や、服用を開始して数か月が血栓症のリスクが大変高くなるので、注意が必要です。

そして低用量ピルには女性ホルモンであるエストロゲンも含まれているのですが、エストロゲンを多くとってしまうと子宮体がんや子宮頸がんのリスクも高くなります。40歳代の女性にとっては低用量ピルに含まれるエストロゲンの量が若干多いので、トリキュラーなどの低用量ピルの治療は控えて、違う療法を行ったほうが安全なのです。効果が高いためやめるのが怖い、と感じることもありますが、ほかにも方法はあるのでできるだけ危険を回避するようにしましょう。

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